Tutorial for ver.3
Oculus Quest 2のハンドトラッキングでVRoidアバターの指を動かす †
VRoidとは †
VRoidについては以下を参照してください。
https://vroid.com/
本チュートリアルではVRoid Studioによって作成されたヒューマンアバターのことを、VRoidアバターと呼んでいます。
前提条件 †
制限事項 †
現在(2022年5月31日)、ハンドトラッキングはOculus Linkを使用する場合はUnityエディタ上でのみサポートされているようです。ビルドすると正常に動作しませんでした。
「Oculus Quest + Oculus Linkを使用する場合、WindowsのUnityエディターでジェスチャーコントロールの使用をサポートしています。この機能は、Oculus Quest開発者の反復時間短縮のため、Unityエディターでのみサポートされています。」
https://developer.oculus.com/documentation/unity/unity-handtracking/
VRデバイス †
VRデバイスはOculus Quest 2を使用し、Oculus Linkを使用してQuest 2とPCを繋ぐ必要があります。
そのため、PC、繋ぐためのケーブル、GPUなど必要な要件を満たす必要があります。
https://support.oculus.com/articles/headsets-and-accessories/oculus-link/oculus-link-compatibility/
準備 †
Oculus PCアプリをPCにインストールする †
以下ページからQuest 2用のPCアプリをダウンロードしてインストールします。
https://www.oculus.com/setup/
Oculus Linkを使用する †
Quest 2とPCを接続し、Oculus Link機能を有効化します。
以下ページを参考にOculus Link機能を有効化してください。
https://support.oculus.com/articles/headsets-and-accessories/oculus-link/index-oculus-link
Quest 2のジェスチャーコントロール機能を有効化する †
ハンドトラッキングを使用するために、ジェスチャーコントロール機能を有効化します。
以下ページを参考にジェスチャーコントロールを有効化してください。
https://support.oculus.com/articles/headsets-and-accessories/controllers-and-hand-tracking/hand-tracking-quest-2
各種ライブラリをインポートする †
- SIGVerseのUnityプロジェクトを開きます。
- Oculusのプラグインをインポートします。
- [Edit]-[Project Settings...]をクリックします。
- [XR Plug-in Management]-[Plug-in Providers]の[Oculus]にチェックを入れる。
[OpenVR Loader]など別のものにチェックを入れた場合はそちらのチェックは外してください。
- [XR Plug-in Management]ウィンドウを閉じます。
- Oculus Integrationアセットをインポートします
- アセットストアにアクセスし、Oculus Integrationをインポートします。
※バージョンは、41.0 で動作確認しています。
https://assetstore.unity.com/packages/tools/integration/oculus-integration-82022
- [Update Oculus Utilities Plugin]ウィンドウで、[Yes]をクリックします。
- [OpenXR Backend]ウィンドウで、[Use OpenXR] をクリックします。
- [OVRPlugin]ウィンドウで、[Ok]をクリックします。
- [Restart Unity]ウィンドウで、[Restart]をクリックします。
- [Update Spatializer Plugins]ウィンドウで、[Upgrade]をクリックします。
- [Restart Unity]ウィンドウで、[Restart]をクリックします。
- UniVRMをインポートします
- GitHubからUniVRMのunitypackageをダウンロードします。
※バージョンは、0.100.1 で動作確認しています。
https://github.com/vrm-c/UniVRM/releases/tag/v0.100.1
- [Assets]-[Import Package]-[Custom Package...]をクリックします。
- ダウンロード済みのUniVRMのunitypackageを選択します。
- [Import]をクリックします。
- [Script Updating Consent]ウィンドウが表示されたら、[Yes, for these and other files that might be found later]をクリックします。
起動手順 †
- OculusのPCアプリを起動し、Quest 2をOculus LinkでPCに接続し、Quest 2のハンドトラッキングを使用できる状態にしてください。
- Quest 2を被ってください。
- こちらを参考に[Assets/SIGVerse/ExampleScenes/OvrHandTracking/OvrHandTracking(.unity)]シーンを開始します。
実行 †
ハンドトラッキングが正常に行われると、自分の手に合うようにキャラクターの指が動きます。
- 正面には自分のキャラクターを向かい合わせにしたキャラクターを配置しています。
- キャラクターの身長はデフォルトで170cmにしています。
- 透明な手袋はOculus Integrationによって生成された自身の手のモデルです。
Unity画面(細部は最新版とは異なる場合があります)
メモ †
- Oculus Integrationのハンドトラッキングテストシーン(Assets/Oculus/VR/Scenes/HandTest.unity)などを実行する場合は、[Project Settings]-[XR Plug-in Management]の[Initialize XR on Startup]にチェックを入れてください。
SIGVerseではデフォルトで無効にしています。