SIGVerse v3はUnityを利用しており、Windowsで動作します。 ここでは、SIGVerse v3に必要な設定について説明します。 またROSを使用したサンプルは[[こちらのページ>Tutorial using ROS for ver.3]]にて説明します。 #contents * システム要件 [#j619746f] Unityを使用しますが、OSはWindows 10 64bitで動作確認を行っております。 その他のシステム要件は基本的に[[Unityのシステム要件>https://unity3d.com/unity/system-requirements]]に準拠してください。 * 環境構築 [#bbc2e383] ** Unityのインストール [#t38ca130] SIGVerseの開発環境となるUnityをインストールします。 + [[ダウンロードページ>https://unity3d.com/jp/get-unity/download/archive]]から、Unity 2018.3.13→ダウンロード(Win)からUnityエディタのインストーラをダウンロードします。~ (Unity Hubからのインストールも便利です) + インストーラを実行し、手順に従ってインストールを進めます。 + 次に Unityを起動し、Unityアカウントを作成後、サインインします。 以上で、Unityを利用した開発が可能になります。 ** SIGVerse v3のUnityプロジェクトのダウンロード [#j826be39] + [[こちら>https://github.com/SIGVerse/unity_project]]からGitリポジトリをダウンロードします。 + 「Clone or download」→「Download ZIP」でzipをダウンロードし、任意の場所に展開してください。~ Gitを利用されている方は、Windows環境の任意の場所にリポジトリをCloneしてください。 ** Unityプロジェクトの開き方 [#ad0d2bef] + Unityを起動し、「OPEN」をクリックします。 + フォルダの選択画面が表示されるので、前項でダウンロードしたプロジェクトを選択し(「sigverse_unity_project」→「SIGVerseProject」)、 「フォルダーの選択」ボタンをクリックします。 * サンプルプログラムの実行 [#haea2311] ** Unityシーンの開き方 [#open_scene] Unityのサンプルシーンは基本的に以下の操作で実行します。 + UnityでSIGVerseプロジェクトを開きます。 + [Project]タブの[Assets/SIGVerse/SampleScenes/xxxxx/yyyyy(.unity)]をダブルクリックしてシーンを開きます。 + Unity画面の上部中央にある再生ボタンをクリックしてシーンを再生します。 ** キャラクター視点で歩行するサンプルシーンの実行 [#k86f3d48] *** 起動手順 [#d76f4a67] [[こちら>#open_scene]]を参考に[Assets/SIGVerse/SampleScenes/SampleHouse/SampleHouse(.unity)]シーンを開始します。 *** 実行 [#ddcefe40] 画面上で十字キー操作を行うとキャラクター視点でキャラクターが移動します。 ** キャラクター動作の記録・再生を行うサンプルシーンの実行(テキストファイル使用) [#v627a606] 本シーンでは、キャラクター及び幾つかのオブジェクトの動きをテキストファイルへ記録・再生することができます。 *** 起動手順 [#c1ff4bda] [[こちら>#open_scene]]を参考に[Assets/SIGVerse/SampleScenes/Playbacker/Playbacker(.unity)]シーンを開始します。 *** テキストファイルへの記録 [#oddbb270] + PlaybackerメニューのModeで[Text Recorder]を選択します。 + [Output File]など、幾つかの設定を行います。 + [Start]ボタンを押下すると、テキストファイルへの記録を開始します。 + キャラクターを十字キーで操作します。 + [Stop]ボタンを押下すると、テキストファイルへの記録を終了します。 *** テキストファイルからの再生 [#iad90eef] + PlaybackerメニューのModeで[Text Player]を選択します。 + [Input File]で、前述の記録手順で設定したファイルパスを設定します。 + [Start]ボタンを押下すると、再生を開始します。 + [Stop]ボタンを押下するか、記録時間を経過すると、再生を終了します。 ** キャラクター動作の記録・再生を行うサンプルシーンの実行(MySQL使用) [#rfc4309f] 本シーンでは、キャラクター及び幾つかのオブジェクトの動きをMySQLへ記録・再生することができます。 *** MySQL使用設定 [#be7e0a5b] MySQLを使用する場合、最初に幾つかの手順が必要です。 まずMySQL Serverを構築します。詳細は省きますが、概要は次の通りです。 + MySQL Serverをインストールします。バージョンは8.0.15で動作確認済みです。~ MySQL関連は[[こちら>https://dev.mysql.com/downloads/]]からダウンロードできます。~ またMySQL Workbenchもインストールすると便利です。 + "sigverse"という名前のSchema(データベース)を作成します。 + "sigverse"に対して更新権限を持つMySQLユーザを作成します。 + "sigverse"の下に"playbacker_motion_data"というテーブルを作成します。~ テーブル作成スクリプトは次の通りです。 CREATE TABLE `playbacker_motion_data` ( `recording_id` int(11) NOT NULL, `elapsed_time` int(11) NOT NULL, `data_type` int(11) NOT NULL, `motion_data` text NOT NULL, PRIMARY KEY (`elapsed_time`,`data_type`,`recording_id`) ) ENGINE=InnoDB DEFAULT CHARSET=utf8; またSIGVerse設定画面でMySQLを使用するよう設定します。 + Unityエディタの[SIGVerse]-[SIGVerse Settings]をクリックして、SIGVerse設定画面を開きます。 + [Define symbols Settings]の[Use MySQL]にチェックを入れます。 UnityエディタのConsoleタブでエラーが発生しますので、Unityエディタにライブラリを追加します。 + Connector/NETの[[ダウンロードサイト>https://dev.mysql.com/downloads/connector/net/8.0.html]]にアクセスします。 + [Select Operating System:]は[.NET & Mono]を選択してzipファイルをダウンロードします。バージョンは[8.0.15]で動作確認済みです。 + zip解凍後の"v4.5.2"フォルダの中にあるMySql.Data.dll と Google.Protobuf.dll を、Unityエディタの[Project]タブの[Assets/Plugins]の下にドラッグ&ドロップで配備します。 Unityエディタのエラーが消えていることを確認します。 *** 起動手順 [#t3463616] [[こちら>#open_scene]]を参考に[Assets/SIGVerse/SampleScenes/Playbacker/Playbacker(.unity)]シーンを開始します。 *** MySQLへの記録 [#kb03705c] + PlaybackerメニューのModeで[Database Recorder]を選択します。 + [Unique ID]やデータベース接続情報など、幾つかの設定を行います。 + [Start]ボタンを押下すると、MySQLへの記録を開始します。 + キャラクターを十字キーで操作します。 + [Stop]ボタンを押下すると、MySQLへの記録を終了します。 *** MySQLからの再生 [#e12bcc33] + PlaybackerメニューのModeで[Database Player]を選択します。 + 上記の記録手順で設定したデータベース接続設定や[Unique ID]と同じ設定を行います。 + [Start]ボタンを押下すると、再生を開始します。 + [Stop]ボタンを押下するか、記録時間を経過すると、再生を終了します。 ---- #counter