[[Tutorial]] #contents *ポートフォワーディングでサーバに接続する方法 [#edc7db7a] NIIの外からNIIサーバに接続する際にはsshによるポートフォワーディングを使って接続する必要があります。以下にその方法を説明します。 ** 1.Cygwinによる設定 [#pc51d41c] ***クライアント→サーバ [#b641b3ff] Cygwinでsshを使ってsocio.iir.nii.ac.jpに接続する場合、接続時に-Lオプションを使ってポートフォワーディングするポート番号を指定します。設定方法は以下のようになります。 -L [クライアントで使用するポート番号]:localhost:[サーバで使用するポート番号] クライアント側と、サーバ側で使用するポート番号を指定します。混乱を避けるため:localhost:ではさんだ2つのポート番号を同じ番号にすることをお勧めします。 ***サーバ→クライアント [#u9a630a4] SIGVerse APIのdetectEntities、captureViewなどを使用する場合は双方向へのポートフォワーディングを行う必要があります。サーバ側からクライアント側へのポートフォワーディングは-Rオプションを使って行います。 -R [サーバで使用するポート番号]:localhost:[クライアントサービスプロバイダのポート番号] このとき:localhost:ではさんだ2つのポート番号は一致させなければなりません。 また、先ほど-Lオプションで指定したポート番号とは別のポート番号を指定します。デフォルトではクライアントサービスプロバイダのポート番号は8000番に設定されています。 ***ポートフォワーディングによる接続 [#u243091e] それではポートフォワーディングでサーバに接続してみましょう。サーバへのログイン時に双方向のポートフォワーディングを同時に行います。 $ ssh hoge@socio.iir.nii.ac.jp -L 9001:localhost:9001 -R 8100:localhost:8100 TeraTermなどの他のsshツールを使ってサーバにログインする場合など、サーバにログインせずにポートフォワーディングを行いたい場合は-Nオプションをつけます。 $ ssh hoge@socio.iir.nii.ac.jp -L 9001:localhost:9001 -R 8100:localhost:8100 -N ここではクライアント→サーバへのポートフォワーディングはクライアント側、サーバ側ともにポート番号9001を指定し、サーバ→クライアントへのポートフォワーディングは8100番を指定しました。-L、-Rオプションで指定したポート番号は空いている番号でしたら何番でも構いません。(他人とかぶりにくい番号にすることをお勧めします)また、-Rオプションで指定した、ポート番号はSIGViewerで設定したサービスプロバイダのポート番号と一致させる必要があります。設定方法は次項で説明します。 設定が完了したら[[3.SIGViewerによる動作確認>#b245cc28]]へ進みます。 ** 2.Tera Termによる設定 [#z5ba360c] TeraTermによる設定方法は[[こちら(工事中)>TeraTermによるポートフォワーディングの設定]] **3.SIGViewerによる動作確認 [#b245cc28] SIGVerse, SIGViewerのインストールがまだ完了していない場合は[[SIGVerseのインストール(NIIサーバ)]],[[SIGViewerのインストール]]へ先に進みます。 ***SIGViewerの設定 [#m8ea8646] SIGViewerのサービスプロバイダ関連の設定を行います。 ここで行う設定はSIGViewerのバージョン1.3以降で可能です。 SIGViewerの設定ファイルはインストールした場所 (デフォルトではc:\Program Files) の SIGViewer_<version>\release\ にあるstartup.cfgです。 startup.cfgのサービスプロバイダ関連の設定を以下のように編集します。 編集前 # --------------------------------------------------- # SIGViewerのサービスプロバイダ関連の設定 # --------------------------------------------------- # SIGViewerをサービスプロバイダとして登録するか VIEWER_AS_SERVICE_PROVIDER=true # サービスを受け付けるホストアドレス # この項目を指定しない場合は、自動的にSIGViewerを実行している # マシンのIPアドレスになる. #SERVICE_PROVIDER_HOST=127.0.0.1 # サービスを受け付けるポート番号 SERVICE_PROVIDER_PORT=8000 編集後 # --------------------------------------------------- # SIGViewerのサービスプロバイダ関連の設定 # --------------------------------------------------- # SIGViewerをサービスプロバイダとして登録するか VIEWER_AS_SERVICE_PROVIDER=true # サービスを受け付けるホストアドレス # この項目を指定しない場合は、自動的にSIGViewerを実行している # マシンのIPアドレスになる. SERVICE_PROVIDER_HOST=127.0.0.1 # サービスを受け付けるポート番号 SERVICE_PROVIDER_PORT=8100 SERVICE_PROVIDER_HOSTの行のコメントアウトを解除しました。ここで、サーバ側が認識するサービズプロバイダのIPアドレスを設定します。次にSERVICE_PROVIDER_PORTの行で先ほどポートフォワードしたサービスプロバイダのポート番号を指定します。 ***動作確認 [#k08315d7] //このファイルではSIGViewerのカメラの位置や視線の方向などの設定を行えます。 それではsshによるポートフォワーディングをした状態のままSIGVerseを起動します。このとき-pオプションを使って設定したサーバ側のポート番号(9001)を指定して起動します $ cd ~/sigverse-<version>/bin $ ./sigserver.sh -p 9001 #br 次にSIGViewerを起動して下のほうにあるcommタブのconnectionの枠の中にある"server host name" にlocalhostと入力し、"server port No" に先ほど指定したlocalhostのポート番号を入力します。 #ref(tera_8.jpg) 最後に、"Connect to SimServer"をクリックしてSIGViewerからサーバに接続されていることを確認してください。 ポートフォワーディングが成功していればサーバ側で以下のようなメッセージが出力されます。 all done.[SYS] waiting for connection... [SYS] attach view : polling [SYS] 127.0.0.1 connected [SYS] SIGViewerDataPort : dataport [SYS] 127.0.0.1 connected [SYS] 127.0.0.1:8100 : service provider [SYS] 127.0.0.1 connected 接続時に表示されるIPアドレスがすべて127.0.0.1となっていて、サービスプロバイダのポート番号が先ほど設定した8100番となっています。 RIGHT:[[次へ>環境設定]]