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#contents
*ポートフォワーディングでサーバに接続する方法 [#edc7db7a]
まず、SIGVerseサーバに接続するためにはsshクライアントの環境を構築します。

このチュートリアルではCygwinのsshが使える環境を前提とします。
SIGVerseはSIGVerseサーバとクライアント(SIGViewer)の間でデータの送受信を行います。NIIの外からNIIサーバに接続する際には、firewallにより通信できない場合があるので、ssh(ポート番号22)によるポートフォワーディングを使って接続する必要があります。以下にその方法を説明します。NII以外の自作のサーバ環境で作業を行う場合はこのページは飛ばしてください。


** 1.Cygwinによる設定 [#pc51d41c]

***クライアント→サーバ  [#b641b3ff]
クライアント→サーバにポートフォワーディングする方法を説明します。基本的にはこれだけでサーバとクライアントの間でデータの送受信ができるようになります。Cygwinでsshを使ってNIIサーバに接続する場合、接続時に-Lオプションを使ってポートフォワーディングするポート番号を指定します。設定方法は以下のようになります。 -L [クライアントで使用するポート番号]:localhost:[サーバで使用するポート番号]

クライアント側と、サーバ側で使用するポート番号を指定します。これらの番号は空いているポート番号でしたら何番でも構いません。混乱を避けるため:localhost:ではさんだ2つのポート番号を同じ番号にすることをお勧めします。

***サーバ→クライアント(detectEntities, captureView使用時) [#u9a630a4]
SIGVerse APIの一部(detectEntities、captureView)を使用するときにはクライアント側(SIGViewer)をサービスプロバイダとして使用するたサーバ→クライアントのポートフォワーディングを行う必要があります。サーバ側からクライアント側へのポートフォワーディングは-Rオプションを使って行います。

 -R [サーバで使用するポート番号]:localhost:[クライアントサービスプロバイダのポート番号]
このとき:localhost:ではさんだ2つのポート番号は一致させなければなりません。

また、先ほど-Lオプションで指定したポート番号とは別のポート番号を指定します。デフォルトではクライアントサービスプロバイダのポート番号は8000番に設定されています。

***ポートフォワーディングによる接続 [#u243091e]
それではポートフォワーディングでサーバに接続してみましょう。サーバへのログイン時に双方向のポートフォワーディングを同時に行います。

クライアント→サーバのポートフォワーディングによるログインの場合
 $ ssh hoge@socio.iir.nii.ac.jp -L 9001:localhost:9001

双方向ポートフォワーディングによるログインの場合
 $ ssh hoge@socio.iir.nii.ac.jp -L 9001:localhost:9001 -R 8100:localhost:8100


TeraTermなどの他のsshツールを使ってサーバにログインする場合など、サーバにログインせずにポートフォワーディングを行いたい場合は-Nオプションをつけます。

 $ ssh hoge@socio.iir.nii.ac.jp -L 9001:localhost:9001 -R 8100:localhost:8100 -N


ここではクライアント→サーバへのポートフォワーディングはクライアント側、サーバ側ともにポート番号9001を指定し、サーバ→クライアントへのポートフォワーディングは8100番を指定しました。-L、-Rオプションで指定したポート番号は空いている番号でしたら何番でも構いません。(他人とかぶりにくい番号にすることをお勧めします)また、-Rオプションで指定した、ポート番号はSIGViewerで設定したサービスプロバイダのポート番号と一致させる必要があります。設定方法は次項で説明します。


設定が完了したら[[3.SIGViewerによる動作確認>#b245cc28]]へ進みます。

** 2.Tera Termによる設定 [#z5ba360c]

TeraTermによる設定方法は[[こちら(工事中)>TeraTermによるポートフォワーディングの設定]]

**3.SIGViewerによる動作確認 [#b245cc28]

SIGVerse, SIGViewerのインストールがまだ完了していない場合は[[SIGVerseのインストール(NIIサーバ)]],[[SIGViewerのインストール]]へ先に進みます。

***SIGViewerの設定(detectEntities, captureView使用時) [#m8ea8646]
SIGViewerのサービスプロバイダ関連の設定を行います。
ここで行う設定はSIGViewerのバージョン1.3以降で可能です。
SIGViewerの設定ファイルはインストールした場所
(デフォルトではc:\Program Files)
の

SIGViewer_<version>\SIGViewer\release\

にあるstartup.cfgです。
startup.cfgのサービスプロバイダ関連の設定を以下のように編集します。

編集前
 # ---------------------------------------------------
 #  SIGViewerのサービスプロバイダ関連の設定
 # ---------------------------------------------------
 
 # SIGViewerをサービスプロバイダとして登録するか
 VIEWER_AS_SERVICE_PROVIDER=true 
 
 # サービスを受け付けるホストアドレス
 # この項目を指定しない場合は、自動的にSIGViewerを実行している
 # マシンのIPアドレスになる.
 #SERVICE_PROVIDER_HOST=127.0.0.1
 
 # サービスを受け付けるポート番号
 SERVICE_PROVIDER_PORT=8000

編集後
 # ---------------------------------------------------
 #  SIGViewerのサービスプロバイダ関連の設定
 # ---------------------------------------------------
 
 # SIGViewerをサービスプロバイダとして登録するか
 VIEWER_AS_SERVICE_PROVIDER=true 
 
 # サービスを受け付けるホストアドレス
 # この項目を指定しない場合は、自動的にSIGViewerを実行している
 # マシンのIPアドレスになる.
 SERVICE_PROVIDER_HOST=127.0.0.1
 
 # サービスを受け付けるポート番号
 SERVICE_PROVIDER_PORT=8100

SERVICE_PROVIDER_HOSTの行のコメントアウトを解除しました。ここで、サーバ側が認識するサービズプロバイダのIPアドレスを設定します。次にSERVICE_PROVIDER_PORTの行で先ほどポートフォワードしたサービスプロバイダのポート番号(8100番)を指定します。

***動作確認 [#k08315d7]

//このファイルではSIGViewerのカメラの位置や視線の方向などの設定を行えます。



それではsshによるポートフォワーディングをした状態のままSIGVerseを起動します。このとき-Lオプションを使ってポートフォワーディングしたサーバ側のポート番号(9001)を-pオプションで指定して起動します
 $ cd ~/sigverse-<version>/bin  
 $ ./sigserver.sh -p 9001
#br
次にSIGViewerを起動して下のほうにあるcommタブのconnectionの枠の中にある"server host name" にlocalhostと入力し、"server port No" に先ほど指定したlocalhostのポート番号を入力します。
#ref(tera_8.jpg)

最後に、"Connect to SimServer"をクリックしてSIGViewerからサーバに接続されていることを確認してください。

ポートフォワーディングが成功していればサーバ側で以下のようなメッセージが出力されます。

 all done.[SYS]  waiting for connection...
 [SYS]  attach view : polling
 [SYS]  127.0.0.1 connected
 [SYS]  SIGViewerDataPort : dataport
 [SYS]  127.0.0.1 connected
 [SYS]  127.0.0.1:8100  : service provider
 [SYS]  127.0.0.1 connected

接続時に表示されるIPアドレスがすべて127.0.0.1となっていて、サービスプロバイダのポート番号が先ほど設定した8100番となっています。


今後NIIサーバにログインするときは毎回ポートフォワーディングによる接続を行うようにしてください。

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